将来テーマパークダンサーを目指すための3つのステップ
テーマパークダンサーは高度なダンススキルに加え、協調性とサービス精神が必要な、ゲストに夢と感動を与える仕事です。
ダンサーとしてデビューするためには、テーマパークの運営企業が開催するオーディションに合格する必要があります。
今回は、将来テーマパークダンサーを目指すための3つのステップを解説します。
1.専門学校に通って高度なダンススキルとチームワークを学ぶ
テーマパークダンサーは、ステージショーやパレードの演目内容に合わせて観客にダンスパフォーマンスを披露する専門職であり、高度なダンススキルとチームワークが求められます。働くうえで必要な資格はありませんが、独学で学ぶよりもカリキュラムが用意されている専門学校に通って学ぶべきです。
テーマパークダンサーとして働くとなると、毎日がショーやリハーサルの日々となります。自分の体が資産であると同時に体力仕事であるため、ダンサーとしての体作りやベーシックな技術を一通り網羅していなければ務まりません。
もちろん専門学校やスクールに通わず独学でスキルを身につける道もあります。しかしターンにおける軸足の使い方やステップにおける筋肉の動かし方といった、ダンスの基礎的な技術を取得するときにお手本となる講師の指導がないと、自己流の癖がついてしまうかもしれません。
ベーシックな部分を我流の癖で固めてしまうと、後にクラシックバレエやジャズダンスを発展形とする、様々なジャンルのダンスに対応できないことがあります。また、スタジオの鏡などを日々頼りに個人で練習していると他者と合わせるという意識が定着しづらく、チームワークが疎かになってしまいます。
専門学校では、複数名が参加するレッスンもあります。他者と比べたときの自分を知り、ソロではなくチームみんなでひとつの演目を成功させる難しさとプロセスを学ぶことが可能です。
2.失敗してもめげずに合格するまで何度もオーディションに挑戦する
テーマパークによってはショーを最大の呼び物としているケースもあり、実力次第では花形ポジションを任されることもあります。自らのパフォーマンスで見ている人に感動を与えられる仕事ですが、テーマパークダンサーとして働くためには基本的にオーディションで採用されなくてはいけません。
オーディションの多くは、テーマパークのダンサーチームでメンバーが引退するといった、欠員が発生したときや、季節ごとに応じた新しいショーの演目が追加されたときに催されます。つまり、パークによっては即戦力となる人材を求めている場合もあり、競争率は高いといえます。
実技審査では力を発揮できず失敗することも多々ありますが、合格するまで何度も挑戦しましょう。失敗を次に活かして何度も入念に練習する経験は、いずれミスが許されない本番の舞台で役立つ強い精神を鍛えます。
・オーディションでアピールできる経歴を増やす
専門学校に通っていると、講師からバックダンサーのサポート(「トラ」)などの仕事に誘われることがあります。なかには往復の交通費が支給されるかわりにギャラは発生しないといった内容の案件もありますが、いずれオーディションでアピールできる経歴として役立つため可能な限り引き受けましょう。
いくらダンスの技能が優れていたとしても、特筆すべき経歴がないと競争率の高いテーマパークでは書類審査すら通過できないこともあるため不利です。いささか対価の悪い案件であってもプロになるための下積みと割り切り、業界でアピールできるキャリアを重ねましょう。
3.テーマパークの運営企業と契約してダンサーとして働く
オーディションに合格したら晴れてテーマパークダンサーとしてデビューです。多くのテーマパークではシフト制によってメンバーをローテーションしてショーを開催しています。細かい契約内容は運営企業よって異なりますが、給与形態は、日給や時給のほか1ステージあたりの単価制いずれかが一般的です。
日常的に開催されているレギュラーショーのダンサーを任される場合は、固定メンバーとして1年単位での割り振りが主です。ただしシーズン限定のショーを開催するテーマパークの場合、パレードショーのダンサーとして月単位のスポット契約になることもあります。
契約期限を満了した場合は再度オーディションをうけるという流れが多く、一度合格してデビューした後でも油断は禁物です。ただし、花形ポジションを任されるほど活躍すれば、一般的なテーマパークダンサーよりも契約期限が長くなり昇給することもあります。
・ゲストの笑顔のために日々研鑽を重ねる
自分のパフォーマンスによってゲストの笑顔が垣間見えたときや拍手が起きたときがテーマパークダンサーの喜びであり、仕事の魅力でもあります。仕事を終えた後でも自発的なダンスの練習や日々研究を重ねることがダンサーとしての努めであり、ステップアップの道です。
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